同じQRコードでも、担当者を呼ぶために使う場合と、受付後にゲートを通るために使う場合があります。各社の導入時の事例から、操作・連絡・応対の組み合わせを比べてみましょう。機器やサービスを選ぶ際は、現行の提供・保守条件を確認してください。

木製受付カウンターと深緑の待合席、その間に通路を設けた架空のオフィス入口
木製什器・待合席・通路の配置イメージ。紹介する企業の受付写真や、mokuture+の実製品・施工事例とは異なります。

パソナ:ロボットの案内と、QRによる呼び出し

ヘッドウォータースは2015年10月15日、パソナとPepperの受付アプリを共同開発したと発表しました。事例ページでは、事前に発行したQRコードで担当者へ到着を知らせる機能と、会社紹介・館内案内を組み合わせた構成が紹介されています。

参考になるのは、問い合わせが多い会社紹介や施設案内を機器へ任せ、人が対応する範囲を検討した点です。自社でロボットを使うなら、案内したい質問、最初に行う操作、対応できない用件を人へつなぐ方法を決めます。会話の音量や聞き取りやすさ、ロボットの周囲で立ち止まる場所も、実際の入口で試してください。

アクト:QRコードから、社内の電話へつなぐ

富士ソフトのmoreReception導入事例では、アウスリンクグループの株式会社アクトが、2022年のオフィス移転時に受付を刷新しました。事前発行したQRコードを使い、担当者のモバイル端末と固定電話へ内線がつながる設定を採用しています。

QRコードによる操作と、電話で応対する方法は組み合わせられます。自社でも電話で用件を確かめたいなら、QRを発行・案内する担当、接続する電話設備、受ける端末を確認しましょう。コードを持っていない人にも連絡方法が必要です。内線電話の呼び出し方と不在時の対応も合わせて検討できます。

積水ハウス:人の応対と、受付・ゲートを併用する

RECEPTIONISTが公表する積水ハウス大阪本社の事例は、有人受付と2台のiPadを併用した構成です。受付後に発行されたQRコードをゲートへかざし、会議室エリアへ入る流れも紹介されています。

人による案内を残しながら、取り次ぎや入室までの操作を機器と分担する方法です。自社でゲートを連携させる場合は、誰が、どの区域へ、いつ入れるかを先に決め、施設側と機器側の対応条件を確認します。受付完了と入室の許可を同じ意味にせず、区域・時間・退出や紛失時の対応は入退室の許可範囲と来訪者の記録へつなげて考えます。

ウィルゲート:木製空間と、タブレットを組み合わせる

アイタッチのウィルゲート導入事例は、2017年5月の本社移転時に設置したクラウド受付です。木の温もりを活かした入口と、ABphoneクラウドPBXに連携するタブレット受付が紹介されています。

機器を選ぶ際は、単体の正面写真だけで決めず、木の面、会社名、案内、操作位置を一緒に見ます。画面の反射や文字の読みやすさ、手の届く範囲、配線・交換に必要な余地を確かめましょう。素材の心理的な効果を一律に見込むのではなく、木の表情・光・画面の見え方を現地の条件で比べます。

自社の困りごとと、四つの組み合わせを比べる

取り入れたい役割と、先に確認する条件
参考にする組み合わせ検討しやすい課題先に確認する条件
ロボットの案内+呼び出し会社や施設について繰り返し尋ねられる。入口で最初の行動を案内したい。対応する質問と人へ引き継ぐ用件、声と画面の使いやすさ、機器の設置・保守条件。
QR操作+電話の応対来訪者の入力を減らしたいが、到着後は会話で確認したい。招待方法、コードがない人の窓口、電話設備の接続、本人不在時の連絡先。
有人受付+システム+ゲート対面の案内を残し、取り次ぎと会議室エリアへの入室を分担したい。人が判断する場面、入室できる区域・時間、機器の連携条件、退出時の手続き。
木製空間+タブレット入口の素材感を大切にしながら、受付の操作と案内を置きたい。入口と操作位置からの見え方、画面の反射、使う姿勢、配線と保守の空間。

自社と同じ課題があっても、同じ台数や機器が適するとは限りません。来訪の種類、同時に来る組数、応対できる人、設置面積をそろえて比較します。処理時間や費用を比べる場合も、来客数・待ち時間・対応工数の測り方に合わせて条件を記録してください。

導入前に、入口から出迎えまでを試す

  1. 実際の招待方法で操作する。届いたメールからコードや受付方法を見つけ、入口で何をするか分かるか試します。スマートフォンの電池切れや、予約情報がない場合の窓口も確かめます。
  2. 社内の応答を確認する。通知や着信が届くだけで終えず、本人または代理が引き受け、待機場所まで迎えられるかを確認します。連絡できない場合の案内も、実際に応対する人と合わせます。
  3. 機器と空間を一緒に使う。入口・操作位置・待機席から案内を読み、人や荷物がある状態で通れるか確かめます。機器が使えない場合の対応は、施設・保守担当と合意した範囲で試します。

機能を追加する前に、QR受付の2方式と、導入前に試す6ケースで来訪条件ごとの操作と応対を確かめます。什器の設計では、機器の実寸と操作する姿勢、配線口、交換方法を共有し、カウンターの高さ・設備・配線へ反映してください。

導入時の構成を確認できる資料

情報確認日:2026年10月23日。以下は各社が公表した導入・開発時の事例です。

使う仕組みに合わせて、木製什器と案内を考える

来訪の種類、使いたい機器、入口と待機席の位置をお知らせください。素材の表情、操作する姿勢、画面の見え方と配線を、使う人の動きに合わせてご相談いただけます。

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